株価の下値目安になる『PBR』とは?低リスクで投資する方法を解説!

株価の下値目安になる『PBR』とは?低リスクで投資する方法を解説!

投資には、リスクが絶対についてきますよね。

証券口座を開設するときも、投資によるリスクをきちんと理解していますか?といった文言が頻繁に出てきます。

投資では、利益を得るチャンスがある一方で、損失を出してしまうリスクがあります。

ほとんどの場合で利益が出ると言われていて人気のあるIPO株ですら勝率は80%と言われており、リスクが0とは言えません。

しかし、PBRという指標を見れば理論的には、リスクなしで投資することができるんです。

株価の下値目安になる『PBR』とは?低リスクで投資する方法を解説!

PBRは株価純資産倍率と呼ばれ、株価の下値の目安として使われる指標です。

似たような言葉にPERというものがありますが、PERはその株が割安か割高かを判断するために使われるものですね。

忘れてしまった場合や、もう一度勉強したい方はコチラの記事を参考にしてみて下さい。

PBRは株価の下値として使われますが、この下値とは株価の下限の値として意識される値です。

どんなに業績が良くて成長している企業でも、株価は上下を繰り返しています。

株価は下値で反発して上昇していきますし、反対に下値をさらに下回った場合は、株価の下落が加速すると予想されます。

下値ってかなり重要なんですね!

そんな下値の目安として使われるのがPBRです。

なぜ、下値の目安になるの?

企業の解散価値

企業には解散価値と呼ばれるものがあります。

会社が解散した場合、会社が保有している純資産は投資家である株主に帰属することになります。

例えば会社の純資産が1億円で発行株式が100万株だった場合、1株あたり100円が投資家に還元されます。

解散価値とは、このように会社が解散したときの価値のことなんです。

PERが1株あたりの収益力を表し、PBRが1株あたりの純資産を表しているんですね。

PBRの求め方

PBRは株価が1株純資産の何倍かを表しています。

ということで、計算式は、

1株純資産÷株価

となります。

会社の純資産が1億円で発行株式が100万株だった場合、1株あたり100円となり、この会社の株価が90円だった場合、PBRは0.9倍になります。

PBRは、1を割り込むと割安と判断され、1を超えてくると割高と判断されます。

PBRによる投資判断の方法

では、PBRをどのように投資判断に用いるのでしょうか?

先ほどと同じように、

純資産1億円、1株あたりの純資産が100円の会社の株価が90円だったとします。

この場合、会社を解散すれば100円を手に入れることができる株を1株90円で買えることになります。

つまり、1株買えば10円の利益が出ることになりますよね?

この株のPBRは0.9です。

では、今度は株価が110円の場合はどうでしょうか?

会社が解散した場合、投資家のもとに戻ってくるお金は100円ですので、10円の損失になります。

このときのPBRは1.1です。

では、株価が100円の場合はどうでしょうか?

1株純資産も100円なので、たとえ会社が解散したとしても、投資家のもとには100円が戻ってくるので損益が0ということになります。

このように、PBRは、

『1株当たりの純資産に対し、株価が何倍まで買われているかを表したもので、株価純資産倍率というんです』

まとめると、

  • PBRが1は損益なし
  • PBRが1以上は、損失の可能性あり
  • PBRが1以下は、利益の可能性あり

このように言えます。

ということで、PBRが1以下の場合は、割安だと判断できますね。

株が割安と判断されれば、多くの投資家から買われることになります。買い注文が多ければそれにともなって株価も上昇していきますね。

PBRを使った低リスク投資法とは?

株が売られ過ぎるとPBRは下がる?

PBRが1を下回ると割安と判断できますが、同時に『株が売られ過ぎている』と判断することもできます。

株は、売り注文が多いと株価が下がっていきます。

例えば、何らかの不祥事を起こした企業は、先行きが不安定になり、多くの投資家はリスク回避のために保有している株を売却します。

すると、買われる数より、売られる数が多くなるので株価が下がっていきます。

よく、ニュース等で〇〇の影響で、株価が大幅に下がりました。

というように報道されるのは、このような背景があるからなんですね。

会社の純資産って?

PBRの計算式は、

株価÷1株純資産です。

1株純資産は、

純資産÷発行株式数

でしたね。

では、そもそも純資産とはどういうものでしょうか?

『純資産とは資産から負債を差し引いて残ったもの』です。

会社の資産は、わかりやすく言うとビルや工場、機械、車などです。

負債は、借入金などですね。

ここで注意しなければならないのが、PBRで使われる純資産は自己資産の部分です。

自己資産とは、投資家から集めたお金ですね。新規予約券や非支配株主持ち分は含まれていません。

PBRが1以下はたくさんある

PBRが1を下回ると割安で、お買い得な銘柄と思いがちですが、実際にPBRを調べてみると1を下回っている企業は多くあります。

では、なぜPBRが1を下回っているのに投資家から野放しにされているのでしょうか?

まず第一に、PBRは会社の解散価値という考えをもとにしていますが、会社はそう簡単に解散したりしません。

PBRが1を下回っている株を買って、会社が解散すれば理論上は利益を出すことができますが、簡単に解散することはないので、多くの投資家は焦って投資をすることはありません。

値上がりしそうな銘柄とは?

ここまでの説明で、PBRを使えば、理論的にはリスク回避できたり、割安な銘柄を探すことはできるけど、実際はどうなのよ?

という疑問が出てくると思います。

確かに、PBRだけで投資判断をするのは注意が必要です。

ただし、PBRが1以下でも将来、値上がりが大きく期待できる銘柄もあります。

前述したようにPBRが1以下の銘柄は1株あたりの純資産が大きいものです。

企業買収(M&A)をする上で、PBRが1以下の企業がリスクが小さいですし、買収することにより事業拡大やシェアの拡大などの大きなリターンを得られる可能性があります。

M&Aにより、事業再編が行われる企業の株は、値上がりして、PBR1を下値の目安として株価が上昇する可能性が大きいので注目しておきましょう。

最近は、日本でもM&Aが頻繁に行われるようになってきましたね。

特に、M&Aが行われる業種は偏りがあるので、それらの業種に注目していると、お買い得な銘柄を見つけ出すことができるかもしれませんね。

まとめ

PBRは、PERと並んで投資先の判断によく使われる代表的な指標ですが、これらの指標だけに頼って投資するのは注意が必要です。

PBRが1を下回っている=割安と判断されますが、安いのには理由があります。

安かろう悪かろうと言いますよね。

投資をするときは、

なぜPBRが低いのだろう?と疑問に思って、低い理由を考えましょう。

考えたうえで、PBRが低い理由がこれと言って見当たらない場合は、割安と判断できます。

 

PBRは、あくまでも目安と考え、投資の判断材料の1つにしましょう!

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