株式投資といえば最低でも数十万円の資金がないとできないと思われていますが、実は数万円から株を購入することができるんです。
初めての株式投資で、数十万円を使うのは、ものすごくハードルが高いですが、数万円だったらハードルはぐっと下がりますよね。
また、少額株にはさまざまなメリットがあります。
これから投資を始めようと思っている人は是非、読んでいって下さい。
10万円以下で株式投資を始める3つのメリット!
老後の資金や、日々の生活に数万円のプラス収入をと考えて投資を考えている人が多いですが、実際に投資を始めるには『勇気』が必要です。
もし30万円で株を買っても、その後に値下がりしたらせっかくの30万円がなくなってしまう可能性だってあるからですね。
後悔している自分の姿をイメージするとなかなか投資に踏み切れないかと思います。
そんな人にオススメするのが、『10万円以下』で買える銘柄への投資です。
『100万円貯めるまで投資はするな!』
このような考え方のファイナンシャルプランナーも多いようですが、そんなに待ってられないですよね
そこで、10万円以下で買える株に投資する方法が出てきます!
少額株のメリット
少額の株のメリットは大きく3つあります。
- 損失がすくない
- 分散投資がしやすい
- テンバガーの可能性も
では1つずつ紹介していきます。
損失が少ない
まずは、株価が下がったときの損失が少なくなります。
株価が10%下がった場合で考えてみると、
30万円の銘柄で10%減だと3万円が損失になります。
しかし、3万円の銘柄の場合は3000円の損失で済みます。
初めての投資で、いきなり数万円単位で損失が出てしまったら相当へこみますが、数千円であればダメージも少なくてすみます。
損失が少ないなら、リターンも少ないってことでしょ?と思う人もいると思います。
その点については後述する『テンバガーの可能性』で紹介します。
また、損失が少ないということは、日々の生活に負荷があまりかからない点もメリットと言えます。
実際に投資をしてみるとわかりますが、株価の動きはかなり気になります。
それこそ本業に影響が出るくらい気になるんです。
30万円の株が1時間後には25万円になっていたなんてこともあり得ます。
自分の資産がちょっと目を離したすきに少なくなる可能性があるからそりゃ気になりますよね。
しかし、3万円の株の場合、いきなりその会社が倒産しても3万円の損失で済みます。
会社は本来、『なくならないもの』というのが根本の考え方です。
いきなり倒産する可能性はありません。かならず前兆があります。
このように、少額株の場合、大型の銘柄にくらべ負荷が少なくなり、株価をいちいち気にする必要もなくなってきます。
分散投資しやすい
分散投資はポートフォリオと呼ばれる方法のことで、投資先を複数に分散させることをいいます。
例えば、株と国債が代表的なポートフォリオの例です。
景気が良くなると株の価値は上がりますが、国債の価値は下がります。
反対に不景気だと株の価値は下がりますが、国債の価値はあがります。
このように、反対方向に価値が動くものを組み合わせることで、リスクを分散させることができます。
ただし、この考え方が通用するのは、ある程度の資金がある人です。
10万円から投資を始める人にとっては、このような分散投資はあまり良いとは言えません。
10万円投資で分散投資をするには、複数の銘柄を保有する!これが1番です。
10万円の元資金の場合、資産を守ることよりも増やすことを優先させるべき時期です。
資産を守るポートフォリオよりも、資産を増やすポートフォリオの方が効果的といえます。
3万円で買える銘柄は調べてみると意外と多いものです。
SBI証券で3万円で買える銘柄を検索すると200件もヒットしました。
10万円あれば3種類の銘柄を購入することができます。
3つあれば損失リスクも分散することもできますし、反対に3つの中から1つでも株価があがれば利益も出すことができます。
テンバガーの可能性も
テンバガーとは株価が10倍になることをいいます。
3万円で買った株が10倍の30万円になったら27万円の利益になりますね。
夢のある言葉、それがテンバガーです。
株価が10倍になった銘柄は意外と多く、毎年テンバガー株が出ているのも事実です。
テンバガーになりやすい特徴は、ITやIoT関連と考えられがちですが、実はもっと他にもあります。
テンバガー前の株価が低い
これが大きな特徴です。
たとえば、トヨタ自動車の株価は1株7500円ほどです(2018年7月)100株単位での購入となるので、最低購入金額は75万円になります。
このトヨタ自動車の株価が10倍になる可能性は0とは言いませんが、ちょっと難しいですよね。
株価が10倍になるためには、それだけの上昇余地がなければならないのです。
そう考えると、数万円で購入できる少額株はテンバガーの可能性を大きく含んでいると言えますね。
少額株は配当狙い?値上がり狙い?
株式投資で利益を得る方法は、
- キャピタル・ゲイン(売買益)
- インカムゲイン(配当金)
- 株主優待
この3つがあります。
前述したテンバガー株はキャピタル・ゲインになりますね。
少額株はテンバガー株の可能性が高いため、キャピタル・ゲイン狙いの投資方法が有効と考えられます。
が、配当金も非常に魅力的となっています。
決まった時期に決まったお金をもらえる
配当金は、企業が得た利益を、株主に還元することを言います。
配当金は、持ち株に応じて支払われ、年に1回もしくは2回の支払いがあります。
例えば、株の購入は100株単位がほとんどです。
1株300円の株を保有しようとすると3万円が最低購入金額となります。
1株あたり20円の配当金が支払われる場合、
100株保有していたら、
25円×100株=2500円
これが配当金の金額になります。
配当金がない銘柄もある
配当金はすべての企業が行っているものではありません。
企業によっては、配当金がないところもあります。
これは、企業の考え方や方針によるものなので、配当金があるかないかは個別に調べていかなければなりません。
少額投資は、どっちがいいの?
これは、個人の考え方によるものが大きいので一概には言えませんが、私はキャピタル・ゲインを主に狙った投資スタイルがいいと思っています。
10万円で投資を始める場合、まずは資産を増やすことが重要です。
ある程度のリスクを取りながら資産を増やしていき、ある程度ふえてきたところで、配当金によるインカムゲイン(配当金)にシフトしていってもいいのではないでしょうか?
欲張りさんは両方ねらい
キャピタル・ゲインを狙う投資スタイルは比較的、短期間で資産を増やすことができますが、増えないときは全く増えません。それどころか減るリスクもあります。
一方のインカムゲインを狙う投資スタイルは短期間での資産形成には向いていませんが、中長期で安定して資産を増やすことができます。
どちらも一長一短です。
そこで、両者のいいとこ取りの投資スタイルは?
と考えますよね。
実は、そんな都合のいい銘柄も探せば見つかるんです!
まとめ
今回の記事では、資金10万円で始める投資について紹介してきました。
10万円という金額は決して安いものではありませんが、絶対に手が届かない金額でもありません。
ファイナンシャルプランナーで、『投資の前にまずは100万円を貯金する』と言ってる方が多いですが、私はそんなことはないと考えています。(ちなみにわたしは2級FP取得者です)
借金をしてまで投資をするのは絶対に勧めることはできませんが、余剰資金で投資をするのであれば貯金額は関係ないです。
投資を始める環境はどんどん良くなってきていますし、どんどん身近なものになってくるはずです。
少額から始める株式投資はメリットも多く初心者にはオススメの方法です。
まずは投資の第一歩を踏み出していきましょう。