秘書検定は取る意味ある?就職での活かし方とは?

秘書検定は取る意味ある?就職での活かし方とは?

秘書検定について調べてみると、

  1. 事務職をやるなら取った方がいい!
  2. 資格が就職で有利にはならない
  3. 取らなくてもいい!

といった意見もあるので『ホントのところ、どうなの?と疑問に感じると思います。

ということで、秘書検定を取得するメリットや資格の活かし方、取った方がいいのかどうかを中心に紹介していきます!

秘書検定ってどんな人に向いている資格?

秘書検定は『人材育成』を目的とした検定試験で、社会人として必要な

  • ビジネスマナー
  • 一般教養
  • 接遇・対応要領
  • コミュニケーション能力
  • 職場での基礎常識

などが主な試験内容になっています。

学生や社会人2~3年目の人にオススメの資格

ビジネスマナーや対応要領は、社会人なら絶対に身に付けておくべきスキルです!

私も社会人として15年目を迎えましたが、これらのスキルは本当に大切だと感じていますね。

というのも、『古い人間が言うこと』みたいに感じるかもしれませんが、『基本的なマナー』や『上司との接し方、対応要領』ができていない人がホントに多いんです!

特に新入社員や、入社2~3年目の人ですね。もちろん数年以上たっているのに全然できていない人もいます。

十数年、仕事をやってきて感じることは、『人間関係』が1番難しいということです。

難しい仕事や大変な仕事も経験してきましたが、やはり人間関係が難しく、そして大切だと思います。

仕事ができる人だとしても、ビジネスマナーなどがきちんとできていない人は、周りからの評価も高くなりにくく、人間関係もぎくしゃくしてしまいがちです。

そんな状態になってしまうと、仕事をしている自分自身も楽しくないですし、一緒に働いている同僚も良い気持ちはしませんよね。

反対に、ビジネスマナーもしっかりできていて、人柄も良い人は評価も高くなりやすく、何よりも自分が仕事をしやすい環境になっていきます。

人生の中で『社会人として生きていく時間』は約40年もあります。

この長い時間を『良い環境で仕事をする』のか、『やりにくい環境で仕事をするのか』はめちゃくちゃ大切なことです!

ってことで、

これから社会に出ていく学生や、入社間もない人に『秘書検定』はオススメできる資格なんです。

上司の意図を理解した『良い仕事』ができるようになる

秘書A子は新しく就いた上司から,「特に急がないが,このデータを入力しておいてもらいたい」と資料を渡された。見ると量が多く時間がかかりそうである。A子は時間があるときにと思ったのでそのままにしていた。ところが,翌朝上司から「昨日頼んだデータ入力はできたか」と聞かれ「まだです」と答えると,不満そうな顔をされた。今後このようなことをなくすためにA子はどうすればよいか。箇条書きで三つ答えなさい。

出典:ビジネス系検定

上記は、ビジネス検定1級の問題の1つです。

ちなみに、この問題を読んでパッと答えが出た人は、社会人としての十分なスキルがあるので、とくに秘書検定を受ける必要はないですね!

反対にパッと出てこなかった人は、秘書検定取得をオススメします。

『急ぎではないけど』と言われて仕事を振られることは多々ありますし、よく見かける仕事シーンです!

正解はコチラ
1.「急がない」と言われても一応の期限を聞いておく。または,できそうな日を言って上司に確認する。 2.新しい上司の指示の仕方の癖を早く知るように努める。 3.時間がかかりそうな仕事を指示されたときは早めに取り掛かり,中間報告をするようにする。  [解 説]  「急がない」と言ったのだから,「できたか」と聞いたことに大した意味はないのであろう。が,上司の指示の仕方にはこのように癖がある。そのことを踏まえた観点からの答えが出ればよい。

こういったことが自然とできると『気が利く人』、『ちゃんと考えている人』という評価を受けることができますね!

問題文と同じようなことをやってしまうと、『信用』や『評価』が低くなり、自分自身が仕事をやりにくくなってしまったり人間関係に疲れていくといった原因にもなってしまいます。

就職面接の対策としてオススメの資格

面接では、社会人としての基本的なマナーや人柄も評価されることになります。

言葉遣いがおかしかったり、マナーができていない人は面接での評価が厳しくなってしまいますね。

秘書検定という資格自体が直接、評価につながることは少ないですが、秘書検定で得たスキルは就職活動で必ず役立ちます!

30代・40代以降の人は取るメリットが少ない!

30・40代の人は、社会人としての経験が豊富にある年代にもなってきます。

これまでの社会経験の中で『秘書検定で学べること』は身に付いているはずです。

秘書検定には3級~1級までありますが、1番難しい1級の試験内容でも、十数年社会人として働いてきた経験があれば少しの勉強で十分に取得できる資格でもあります。

また、30代以降の転職で秘書検定という資格が評価されることはほとんどありません。

30代以降の人は実用的な資格や実務経験が重要視されるため、『何かに特化した資格』ではない秘書検定はあまり評価されないんです。

とはいっても、自分のビジネスマナーを確認したい人や自己啓発として勉強するのはオススメです。

その場合は2級などではなく、1番上の1級を目指していきましょう!

秘書検定は事務職への就職・転職で有利?

事務職につきたいと考えるなら『秘書検定』と『簿記』が選択肢の中に入ってきますね。

結論からいうと、『簿記』のほうが就職では圧倒的に有利です!

秘書検定よりも簿記のほうが有利な理由

秘書検定は『社会人としての広く一般的なスキル』を証明する資格です。

一方の簿記は、『経理などのスペシャリスト』を証明する資格です。

経理などの事務職を募集している企業の立場になって考えてみると、『すでに経理の知識を身に付けている人』を優先して採用しますよね。

また、資格の難易度で考えて秘書検定は簡単な部類になります。

簿記2級の場合は、合格率が20%前後しかなく、必要な勉強時間も300時間以上とされています。

難易度を考えみても、簿記のほうが就職では有利となります。

事務職にも種類がたくさんある!

『事務=簿記』というわけではありません。

経理事務、営業事務、総務事務、労務事務、人事事務、学校事務、医療事務というように分類すればたくさんあるんです。

全ての事務で簿記のスキルが必要かというと、そんなことはありません。

それぞれの事務職で必要とされるスキルは違いますし、『秘書』という位置づけで考えると簿記よりも秘書検定のほうが優遇されます。

また、事務職は電話対応をしたり、お客様の対応をする機会が多い仕事でもあります。

そのようなシーンで求められるのはマナーや接遇のスキルであり、それが秘書検定になります。

先述したように、秘書検定はビジネスシーンで絶対に求められるスキルを身に付けるものです。

経理事務だけを考えるのではなく、『広範囲の事務』として考えると、秘書検定も就職で有利になる資格と言えます。

秘書検定は準1級を目指そう!

秘書検定には1級・準1級・2級・3級があります。

2級や3級は主に学生が受験することが多い級になっています。

準1級からは面接試験もあり、合格率も一気に低くなってしまいますが、企業から評価されてくるのも、この級からになります。

1級は現役の秘書の人が受験することもあり、合格率も20%代しかありません。

事務職だけでなく、『秘書』として働いていきたいと考えている人は是非、秘書検定1級を目指していきましょう!

事務職への就職・転職は有利なのか?

就職に有利な資格は他にもたくさんあります。

就職することだけを考えると他の資格のほうが有利となります。

ということで、『秘書検定1つ』で就職を有利にするのではなく、〇〇資格+秘書検定(準1級以上)がオススメです。

就職だけを考えると、秘書検定は弱いですが、他の資格と組み合わせることで自分自身の価値を高めることにもつながります。

なによりも、仕事で必要なマナーや対応要領などを身に付けることができるのは、この先の長い社会人人生を考えると非常に有効なものです。

秘書検定の勉強方法や試験について

では、ここからは具体的な勉強方法や試験内容について確認していきましょう!

他の資格と合わせて、秘書検定を受けることも多いと思うので効率的な勉強が重要なポイントになります!

試験日や難易度は?

受験資格 誰でも受験できる
試験日 年3回(2・6・11月)
問題形式 4択マークシート+記述(準1級以降は面接あり)
受験料 3級:2800円、2級:4100円、準1級:5,300円、1級:6,500円
合格率 3級・2級:60%、準1級:30%、1級:20%

秘書検定の特徴は、

  • 受験資格がない
  • どの級からでも受験可能
  • 2つの級まで併願可能

3級から順番に取る必要があったら準1級までかなり長い道のりになってしまいますが、いきなり受験可能なのはいいですね!

ワンポイントアドバイス
2月試験は、2級と3級しか実施していません。

さらに詳しい試験情報は、『ビジネス系検定:受験要項』で確認しておきましょう!

オススメの勉強方法!

学生の場合は、独学での勉強がオススメです!

というのも、学生の場合は3級か2級を目指すことが多く、その級であればテキストを購入して独学で勉強しても十分に合格できるからです。

また、2級試験までは筆記のみで面接試験はありません。

ということで、テキストを読むだけの独学でも充分に合格を狙えるんです。

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独学のメリットはなんといっても、『お金がかからないこと』ですね!

数冊のテキストや問題集を購入しても5,000円前後で揃います!

準1級以上は通信講座がオススメ!

難易度が一気に上がり、合格率も30%台になってきます。

また面接試験もあるのでテキストを読むだけの勉強方法では、勉強の効率が悪くなりやすく試験対策も十分にできなくなってしまいます。

秘書検定を受験する人の多くは、他の資格と同時進行で勉強している(簿記2級や宅建など)ため、勉強の効率を上げるためや、合格率を上げるために通信講座を利用しましょう!

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ユーキャンの良い所は、3級~準1級までの教材が全てセットになっているところです!

それぞれの級をバラバラに勉強するのではなく、セットで勉強することで、知識も身に付きやすくなりますね!

また、準1級の面接試験対策としてDVDが付いてくるのもポイントです!

DVDは実際に試験委員をやっていた人が監修しているため、試験対策としてはバッチリです!

まとめ

秘書検定の資格があれば就職できる!

っていうのは難しいですが、事務職系で働いていきたいと考えているならオススメの資格です!

ポイントは、秘書検定だけを取得するのではなく、簿記2級などの資格とセットで取得することです!

そうすることで、採用担当者からの評価も高くなり就職活動でも有利になりやすいんです!

高校生や大学生などの学生や、社会人2~3年目の人にとって、今後の社会人生活のためにも秘書検定の資格はオススメです!

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