投資信託のリスクとは?失敗しないための5つのポイントを解説!

投資信託のリスクとは?失敗しないための5つのポイントを解説!

iDeCoやNISAの認知度や期待の高まりから、投資信託という言葉がなじんできましたね。

投資信託は、数ある投資の中でもリスクが低く、ほぼ確実に『資産が増える』と思われていますが、決してそんなことはありません。

投資信託でも、投資には変わりないので、損失が出る可能性があります!そして、その最大の原因は意外なものなんです。

原因を知っていれば、対策もできます!

投資信託の持つリスクを正しく理解して、賢く運用していきましょう!

投資信託のリスクとは?失敗しないための5つのポイントを解説!

投資信託は初心者に人気な資産運用の1つです。

多くのサイトや証券会社では、安全に資産を増やすことができると言われていますが、肝心のリスクや損失の原因についてはあまり紹介されていないのが実情です。

甘い言葉につられて安易な考えで投資をしないためにも、しっかりと理解しておくことが大切です。

投資信託はリスクが低い

まずは、投資信託の仕組みについて簡単におさらいしておきましょう。

信託と付いていることからわかる通り、他人を信じて。お金を託すのが投資信託です。

投資は、最低でもある程度の専門知識が必要な資運用の方法です。素人が片手間で資産をラクに運用しようとするとほとんどの場合で痛い目をみてしまいます。

また、知識があったとしても投資に費やす時間は、多くとれないという人が大半です。株式投資をするなら、企業の売り上げや商品はもちろん、今後の展開や他社との競合などなど。調べることを挙げたらキリがありません。

そこで投資信託が出てきます。

投資信託は、投資のプロがあなたに代わって資産を運用するので、投資に対する専門知識はあまり必要なくなりますし、日々の株価の確認等の手間も格段に少なくすることができます。

もちろん、投資信託に対する知識や選び方は非常に重要になりますが、1度購入してしまえばほったらかしが多くなります。

また、少ない資金で運用をすることができるのも大きなメリットですね。

株式投資の場合、最低でも十数万円の資金が必要になりますが、投資信託なら1万円もあれば資産運用を始めることができます。

たとえ1万円でも、投資信託を始めたら、あなたは投資家です。

そして、投資家は世界中に無数にいます。1人1万円の投資でも、1000人集まれば1000万円になりますよね。

投資信託はこのようにして集めたお金をもとに株式や債券などで運用することになります。

低資金からでも運用ができるのには、このような仕組みがあるからなんですね。

そして、この仕組みが『低リスク』と言われている理由なんです!

投資信託のリスクとは?

代表的なのは、値動きによるリスク

テレビや雑誌などで、経済や株価について予想する専門家をよく目にすると思いますが、彼らの予想も必ず当たるわけではありません。

生涯を株の研究に費やしている専門家でさえ、株の値動きを完璧に予想することはできないんです。

投資信託は、安全に資産を増やすことができると言われていますが、ここまでの説明の通り、資産が増える保証はありませんし、当然、資産が減るリスクもあります。

なぜ資産が減る可能性があるのかをもう少し具体的に説明していきます。

これは日経平均株価の株価です。

この図からわかるように、株価は常に変動していた、上がることもあれば下がることもあります。

どんなに景気が良くても、常に株価は上昇しているわけではなく、上下を繰り返しながら推移します。

当然、株価が下がっている局面では、投資信託の運用は厳しくなるので、損失をかかえることもあります。

投資信託の標準偏差はリスクを数値化したもの

標準偏差は統計学におけるバラツキのことをいいます。

投資信託でいうバラツキとは『暴落率やリターン』などの振れ幅のことですね。

標準偏差が高いということは、それだけバラツキが大きくリスクが高くなり、

標準偏差が低いとバラツキが小さく、低リスクということができます。

標準偏差とは、一般的には統計学における散布度(バラツキ)を計測する手法のことを指します。標準偏差は金融商品のリスクを数値化する際にも使われることがあります。投資信託の場合では、ある一定の年数を設定し、まず騰落率の平均値を求め、年ごとにリターンから平均値との差(偏差)を求めます。それから偏差を2乗して一定期間の年ごとの偏差を合計し、それを年数で割って平方根を出します。これがリターンとのブレを示す標準偏差で、その数値が大きいほどリスクが大きく、小さければリスクも小さいことになります。

出典:SMBC日興証券

計算方法は少し複雑ですが、標準偏差は投資信託を選ぶときに大切な項目の1つなので意味をしっかりと覚えておきましょう!

投資信託はリスクを分散できる

投資信託に投資するということは、それだけでリスクを分散できていることになるんです。

複数の銘柄に分散する

投資信託は

  • 国内(海外)株式
  • 新興国株式
  • 国内(外)債券

など、多数の金融資産が組み込まれていています。

ということは、投資信託に投資するということは、複数の銘柄にリスクを分散していることになりますね。

『組入有価証券明細表』を見れば、その投資信託に組み込まれている中身を見ることができるので確認してみましょう!

複数の国に分散投資できる

国内の株や債券だけでなく、アメリカ、ヨーロッパ、アジアなどの複数の国に分散して投資することができます。

これにより、政治的影響を少なくすることができるんです。

売買タイミングによるリスク

株式投資やFXは、リアルタイムで売買をすることができます。

3000円で購入した株が4000円になったタイミングで売却すれば1株につき1000円の利益を得ることができますよね。

FXも1ドル100円のときに買って120円になった時に売れば1ドルにつき20円の利益を得ることできます。

前述したように株価は常に値動きを繰り返しているので短期的に売買を繰り返して利益を得る手法もあります。

中長期で売買をしたとしても、リアルタイムで株価の動きを見ながら売買できるので基本的には自分のタイミングで売買をすることができます。

しかし、投資信託はリアルタイムでの売買ができないようになっています。

このことを知らずに投資信託に手を出す人は多いですし、損をする人もいます。

では、ここで投資信託の値段の決まり方について知っておきましょう。

投資信託の値段は基準価格と呼ばれるもので、1日に1回だけ値段が決まります。

株式はリアルタイムで値段が決まっていますが、投資信託は1日に1回だけです。ここが重要なポイントになってきます。

値段が決まる時間は、証券取引所が閉まったあとです。

つまり、普段見ている投資信託の基準価格は、前日の証券取引所が閉まったあとに計算された値段です。

また、売買できる時間も証券取引所が閉まったあとです。

例えば、ある日、あなたが株価の動きを見ていたら、株価が大暴落してしまいした。そこで、損失が大きくなる前に売ってしまって損切をしたいと考えるでしょう。

でも、取引ができるのは証券取引所が閉まったあとです。

株価が大暴落していたとしても、指をくわえて待つしかありません。しかも、売るときには投資信託の実際の値段はわかりません。

リアルタイムに売買ができないため、実際の値段がわからない状態で売買するしかありません。

株式と投資信託の違いをしっかりとわかっていないと思いがけない損失を被ることになるので、きちんと理解しておきましょう。

投資信託の本当のリスクとは?

ここまで記事を読んで頂けたなら、投資信託のリスクは、運用によるリスクと売買タイミングによるリスクだと理解したと思います。

しかし、本当のリスクは実は違う点にあるんです。

長期で上手く運用すれば90%の勝率と言われる投資信託で、大くの人が損失を出す1番の原因は、

値動きにガマンできないことです。

実際に投資信託を購入するとわかりますが、値動きにはかなり敏感になってしまいます。

自分のお金が減ったり増えたりするので、気になるのは当たり前ですね。

長期で保有していれば、高い確率で利益を出せることが頭ではわかっていても、実際に値下がりしたら、平常な気持ちでいることは思っている以上に難しいものです。

そんな気持ちに耐え切れず、中途半端に投資信託を売ってしまい、損失を出すケースが圧倒的に多いんです。

そうなんです!

投資信託で利益を妨げる最大の原因は、人間の気持ち(心理)によるものなんです。

知っておきたい4つの心理学

投資で有名な心理学は、

  • プロスペクト理論
  • 認知バイアス
  • アンカリング
  • フォン・レストルフ効果

この4つが有名な投資心理学です。

投資をする際、専門知識やチャートの見方、テクニカルな部分を中心に勉強する人がおおいですが、それらと同じくらい重要なのが、メンタル面なんです。

これは、実際に投資をしてみないとわからない部分も大きいものです。

例えば、株価が40%も値下がりしたのに、根拠もなく『また値上がりするはず!』と思い、損切のタイミングをなくしたり、3%ほど値上がりしただけで、値下がりを恐れてすぐに利益確定をしてしまったり。理屈ではわかっていても、人間の心理は不条理に働くことがあります。

これをプロスペクト理論といい、人間は得をして得る喜びよりも、損をして受けるショックのほうがはるかに大きいというものです。

損をしたくないから、少しの利益で売買したり、大きな損が出た場合は、損失を確定するのを嫌がり、結果として損切のタイミングを逃してしまったり。

このような心理が働き、勝率の高い投資信託でも損をしてしまうことが多々あるんです。

テクニックや手法を勉強したい気持ちはわかりますが、心理学を学ぶことが、実は1番の勉強だったりします。

まとめ

投資信託のリスクと言われてまず思い浮かべるのが、

  1. 信託会社の運用によるリスク
  2. 投資信託の売買の仕組みによるリスク

この2つを考えますが、実は人間の心理によるものが非常に大きいんです。

上記の2項目のリスクを回避するには、ETFと呼ばれる上場投資信託を利用する方法もありますが、人間の心理によるリスクは避けようがありません。

ETFについてはコチラの記事で紹介しているので、参考にしてみて下さい。

投資に重要な心理については、記事中で紹介したワードで検索するとたくさん出てきますので、是非、勉強してみて下さい。

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