iDeCoやNISAで投資を始めたいけど、しらない専門用語がいっぱいあってわかりにくい!
始めての投資はわからないことだらけなので、気になることを検索して調べると思いますが、専門用語がたくさんあってわかりにくいと感じた経験はないでしょうか?
シャープレシオや標準偏差など普段の生活では聞くことはないですし、株にしたって、
- 国内株式
- 先進国株式
- 新興国株式
というように分かれていて、最初は違いもよくわからないと思います。
投資を始めるときは、いきなり商品を選ぼうとせず、まずは基礎知識を身につけ、正しく商品の特徴を捉えられるようにしておきましょう。
これだけは押さえたい!投資を始めるために必要な専門用語とは?
では、ここからは投資を始めるときに知っておきたい『用語』の説明をしていきます。
知っている用語を飛ばして読んでも大丈夫です!
投資信託とは?
投資信託とは、投資を専門に行う機関で、私たちがお金を預け、そのお金を投資で運用して利益を私たちに配分しています。
高い知識と経験があり、比較的に安全な投資と言えます。
リスクが高い。知らない人に預けるのは抵抗がある。という考えの人もいますが、初心者が株を運用するよりはるかに確実です。
また、投資信託が行政の指導管理下にあるので、信頼性も高いですね。
ファンドとは?
ファンドはほとんど投資信託と同じ意味で、行っている事業も同じですが、厳密に言うと違いがあります。
投資信託は行政の指導管理下にありますが、ファンドはそうでない場合があります。
指導管理下にあるファンドを公募型といい、銀行や証券会社で扱っている商品も公募型になっています。
一方、指導管理下にないファンドを私募型といいます。
私募型は投資に参加できる投資家の数が制限されていて、初心者がいきなり私募型のファンドで投資をするには向いていない傾向があります。
というのも、私募型のファンドは、投資先への制限も緩くハイリスクハイリターンを狙うものが多いのが特徴だからです。
投資の感覚をつかむまでは、投資信託や公募型のファンドを選択するのがオススメです。
個人向け国債とは
国債とは、国の借金のことです。
国債には金利があり、個人が国債を買うとその金利分を利益として受け取ることができます。
元本保証ではないのですが、国が破綻しない限り元本は保証されています。貯金と同じようなものと考えてもらっても大丈夫です。
日本は破綻する可能性はまだまだないので、安全な国債になりますが、その分、低金利になっています。といっても銀行に貯金するよりも金利は良いのが現状です。それだけ、銀行貯金は超低金利ってことなんです。
新興国債券・株式とは
新興国とは今後、成長するであろう国のことで、中国やインド、ブラジル、ロシア東南アジア諸国などなど。
今後の成長が見込めるため大きなリターンの可能性がありますが、新興国はインフレやバブルなどのリスクも含んでいるので注意が必要です
先進国債券・株式とは
先進国とは経済が発達した国のことで、アメリカ、イギリス、イタリア、ドイツ、フランス、カナダ、日本の7か国(G7)がこれにあたります。
先進国債券や株式は安定性が高いのが特徴です。その分リターンは少なくなりやすい特徴もあります。
トータルリターンとは
株式や債券、投資信託などの投資で、1年間に得ることのできる利益や損失の値です。
%で表され、単純に数値が高い程、利益も大きいと言えます。
一般的に債券よりも株式のほうがトータルリターンは大きくなりますが、株式はトータルリターンがマイナスになる可能性もあります。トータルリターンが高いから株式投資をするというように安易に考える前に、リスクも考慮しないといけません。
シャープレシオとは
1つのリスクを取った場合のリターンの大きさを表すものです。
できるだけ、ローリスクハイリターンの投資先を見つけるときに使う指標です。
もちろん、シャープレシオが高い程、いい投資先ということになります。
標準偏差とは
投資信託の場合、運用成績のバラツキを表すものになっています。
例えば、1か月目は+10万円、2か月目は-60万円、3か月目は+50万円という結果の投資信託があるとします。
結果的には±0円ですが、各月のバラツキが激しくリスクが高いと言えますね。
このことを標準偏差といい、標準偏差の数値が低い=リスクが低いと言えます。
トータルリターンとシャープレシオは数値が高い程、良い投資先になりますが、標準偏差は低い程いい投資先になるので間違えないように注意しましょう。
ポートフォリオとは
ポートフォリオとは投資先を分散させる方法のことです。
例えば、投資資金を新興国株式に100%つぎこんだ場合どうなるでしょうか?
株かが上昇すれば大きな利益を得ることができますが、逆に下落した場合は一気に多くの資産を失うことになります。
ポートフォリオを組む場合は難しく考えずに、自分が取れるリスクを考え、そのリスクの範囲内で株式等のリスクの高い商品を組み込んでいきましょう。
安全第一の人は、国債に多くの資産を投資しますが、それだと利益というリターンが少なくなってしまいます。
日本の国債は安全性が高いですが、金利は貯金に毛が生えた程度です。
ポートフォリオは投資をする上でとても重要な考え方になるので、しっかりと理解しておきましょう
ベンチマーク
日経平均株価などの運用の基準になる指数をベンチマークといいます。
アクティブ運用
ベンチマークを上回る成績を目指す運用をアクティブ運用といいます。
ファンドで働く人が企業を個別に調査し、より詳しく調べているので信託報酬が高くなりますが、大きなリターンを狙うことも可能な運用方法です。
ですが、その分リスクも大きくなりやすいのも特徴です。
パッシブ運用
ベンチマークと同じような成果を目指す運用方法です。
日経平均株価や東証株価指数など、市場全体を表すベンチマークを分析して投資するのでアクティブ運用のような調査等をしないため信託報酬が安くなりますが、ハイリターンを狙いにくいのが特徴です。
REITとは
投資家から資金を集め、そのお金でマンションやビルなどの不動産を購入して利益を狙う投資信託のことです。
賃貸収入や売買利益を投資家に分配金として支払われます。
不動産投資は通常は多くの資金が必要ですが、REITは少ない資金で不動産投資が始めることができます。収益が出た時は分配金が多いのが特徴ですが、元本保証ではないためリスクも含んでいることをお忘れなく。
ETF
上場投資信託と言われ、パッシブ運用と同じような運用方法です。
投資信託は上場していませんが、ETFは上場している投資信託になります。
投資信託で販売されている金融商品の値段は、1日1回算出される基準価格で決まっていますが、ETFはリアルタイムで変動する金融商品の『今』の値段で決められています。
また、他の投資信託よりも信託報酬が低いのも特徴です。
IPO
新規公開株のことをIPOと言います。
新規公開株は、割安な値段設定になっていることが多く、大きな利益を狙うことが可能です。
その分、人気も高く投資家も積極的に購入を狙っているので、倍率が高く、購入が難しいのが特徴です。
まとめ
投資について調べていると初めて目にする単語が次々と出てきます。
知らない言葉だらけだと嫌気がさしてきますが、1つずつ丁寧に調べて理解していけば、投資の全体像も見えてくるはずです。
今回紹介した単語は、よく目にする単語ですが、それぞれの単語の持つ意味の『さわり』程度にしか説明していません。
具体的に投資することになってくると、もっと深く理解することが大切になってきます。
ニュースや雑誌、ネットでは短期間で1億円などの話が誇張されていて、投資に対する誤解がありますが、投資は地道に勉強して、コツコツと資金を増やす方法が堅実です。
ということで、毎日コツコツと勉強していきましょう。