投資を始めようと思って最初に考えることはリスクだと思います。
一生懸命に働いて稼いだお金がなくなってしまうかもしれないというリスクや借金をしてしまったら・・・そんなリスクを考えてしまい、投資に対して億劫になると思います。
しかし、投資は危険なものではありません。
正しい知識を身につければ怖いものではなくなります。
投資を始める理由は?貯める時代から運用する時代へ変わるからです!
投資は必須スキルになってくる
あなたは、現在の金利をきちんと理解していますか?
銀行の定期預金の金利は0.01%ほどです。これがどれくらいの超低金利かというと、
100万円を10年間貯金した場合、金利によって得られる利益は800円ほどです。
果たして、この金利で100万円の資産をただ単に銀行で寝かせておくだけの行為は正しいと言えるのでしょうか?
投資信託の利回りと比較
預金の金利は0.01%ですが、投資信託の利回りはというと、幅はありますが5%の利回りというのはよく目にする数値です。
利回りとは、投資した金額に対し、年間でどれくらい利益を上げることができたかです。例えば10万円を5%の利回りで運用した場合、1年後には10万5千円になっている計算になります。
銀行に10万円を貯金した場合の1年後の金額は10万10円です。
なんと投資信託は、銀行預金の500倍もの利益をもたらしてくれます。
毎月1万円の貯金を投資に回した場合
では、毎月1万円の貯金をしている人が、その1万円を投資で運用した場合どれくらいの差になるのでしょうか?
まずは、毎月1万円の貯金を20年間つづけた時の金額は、
240万2280円になります。
では、投資信託で利回り5%で運用した場合はというと、
405万8668円になります。
20年間の貯金で得た利益は2280円
20年間の投資で得た利益は165万円です。
この差を理解すれば、投資がどれほど優れたものかがわかると思います。
貯める時代から運用する時代へ
今から30年程前の定期預金の金利は6%を超えていました。これくらい金利が高いと貯金する価値は十分にありましたが、知っての通り現在は超低金利の時代です。
前述したように、単純に貯めるという行為はメリットのないものになったんです。
また、老後を考える上でも投資という考え方はとても重要になってきます。
公的年金はどんどん支給額が減ってきていますし、受給開始時期も65歳から70歳に変更されることも予想されています。
そもそも年金は相互扶助といって、今の年金受給者の年金を現役世代の人が支払って成り立っている制度になっています。
少子高齢化が進み、以前は3年の現役世代で1人の年金受給者を支えていましたが、現在は1人で1人の年金受給者を支えている形になっています。
国の年金制度が崩れかけているんです。
そのため、年金支給時期を遅らせたり、支給額を減らして対応しているんです。
老後の生活資金を国に頼る時代は終わったと言っても過言ではありません。
国もそのことをわかっているからこそ、iDeCoやNISAという制度を推進しているんです。
このことからも、貯める時代から運用する時代に変わりつつあると言えます。
本当のリスクは何もしないこと
投資というと、ハイリスクハイリターンのイメージがあります。
株で数億円稼いだという話や、逆に数億円の損を出したなんて話も聞いたことがあると思います。
これらの話はメディアが話題作りのために取り上げられやすいため、誤った認識が多くの人に共有され、投資=ギャンブルというようにイメージがついてしまいました。
実際の投資はリスクも当然ありますが、堅実なものもありますし、リスクは思っているほど高くはありません。
本当のリスクは、誤った認識を信じ、何もしないリスクです。
資金がない、わからないは通用しなくなる
なぜ投資をしないのですか?
と聞くと大半の人が、『投資する資金がない』、『よくわからないから』と言います。
しかし、今の投資は100円から始めることができます。
100円の余剰資金もないくらい生活が苦しいという人は、今スマホでこの記事を読んでいる人にはいないはずです。
『よくわからない』といいうのも、今はネットで無料でなんでも調べることができる時代です。
お金をかけずに勉強もでき、100円で実践も経験できるんです。
前述したように、これからは投資をして運用するのが当たり前になってきます。
『何もしないリスク』を考え、この機会に投資を始めてみてはどうでしょうか?
実は、今までの人生は投資の連続
投資というと、どうしても株などの金融商品を思いうかべますが、投資には違う意味もあります。
例えば、学生時代に勉強を頑張った人は、より良い高校や大学に行くために時間をさいて勉強をしたかと思います。
これも立派な投資です。
社会人になって、スキルアップのために資格を取得した人もいるでしょう。
これも投資ですよね。
このように考えると、これまでの人生は投資の連続で、どれだけ投資したかによって、その後の人生も大きく変わったのではないでしょうか?
まずは投資を経験してみよう
iDeCoやNISAという単語を聞いたことはあるでしょうか?
どちらも初心者に有利な制度となっていて、投資を始める場合はこれらの制度を利用するのがオススメです。
当サイトでもiDeCoやNISAについての記事がありますので是非、読んでみて概要をつかんでください。
まずは、コチラの記事を読んでみて下さい。
制度の内容がわかったら、
コチラの記事で、どちらの制度を利用して投資を始めるかを検討してみるといいでしょう。
何歳から投資を始めるかによって投資スタイルも変わる
実際に投資を始めようとしたときには年齢によって投資スタイルが変わってきます。
例えば、20代の投資スタイルと60代の投資スタイルは当然変わってくるのがわかると思います。
若いうちはある程度のリスクを取りつつ運用し、60代になってくると、リスクを抑えつつ投資を行うことが大切になってきます。
分散投資を理解する
投資をする上で重要なのが分散投資で、ポートフォリオとも言われている考え方です。
ある1つの銘柄にばかり投資していると、株価が値下がりしたときにその影響を大きく受けて損失が大きくなる場合があります。
しかし、分散して投資していたら、1つの株価が暴落しても、その被害を最小限に抑えることができます。
また、景気が良い時には株価は値上がりしていきますが、債券の値段は下落していきます。
反対に、景気が悪い時には株価は値下がりしていきますが、債券は値上がりしていきます。
このように逆の値動きをする金融資産に分散投資することでリスクを小さくすることができます。
分散投資は絶対に必要な考え方になるので絶対に理解してから投資を始めるようにしましょう。
有名な投資家で、分散投資をしていない人はいません!
72の法則とは?
手元のお金を2倍にするために必要な利回りと年数を計算するときに使う法則です。
利回り×年数=72
このように必ず72になることから『72の法則』と言われています。
例えば、利回り7%で手元の資金を2倍にするための年数は約10年になります。
5年で手元の資金を2倍にするには、利回りが14.4%になります。
では、銀行預金で手元の資金を2倍にするにはどれくらいの年数が必要なのかを計算してみましょう。
この結果を知ると、銀行預金の絶望さがわかります。
なんと、1800年もかかるんです。
卑弥呼が魏に使いを送ったのが約1800年くらい前なので、そのころに預金していれば今頃資金が2倍になるってことです。
よくわからないくらい絶望的な金利ということです。
まとめ
今までは貯金が正しいお金の運用方法でしたが、今となっては心から正しいとは言えない運用方法です。
多くの人が、親や大人から『貯金』の大切さと正義を教え込まれてきたと思いますが、これからは、投資が正しいお金の運用方法になってきます。
国も、お金を貯めるよりも運用するように推奨しています。
老後はまだまだ先のことで実感がわかない人もいるでしょうが、これからの老後はますます厳しいものになってきます。
年金だけではゆとりのある老後を送ることは難しくなります。
でも、今のうちから準備しておけば老後の不安も解消することが可能です。
まずは、少額から小さな投資を始めて『お金に働いてもらう』感覚を培っていきましょう。