これまでは、親の言うことを素直に聞く子が『良い子』とされていましたが、それも古い考え方になっているんです!
素直に言うことを聞く子は、育てやすく、育児の負担も減りますが『主体性』が伸びにくくなるという弊害も出てきてしまいます。
主体性・自主性がないと、『指示待ち人間』と言われるように、自分で考えて行動することができなくなってしまいますね。
特に、これからの時代で主役になっていくであろう『AI』は、【決められたこと、指示されたこと】を実行するのが得意なんです!
つまり、指示待ち人間の存在意義は薄れていき、主体的に行動できる人間が、ますます重宝されていくことになりますね。
ということで、
- なぜ主体性が必要なのか?
- 主体性がなくなる原因・育て方は?
- どうやって主体性を育てる?
主体性を中心に、上記について記事にしていきます!
なぜ主体性が必要なの?
突然ですが、あなたは『なにが大切で、何が好きか』をすぐに答えることができますか?
漠然とした質問なので多くの人は『えっ?突然聞かれても…』と思うはずです。
しかし、主体性を伸ばすということの目的は、
自分にとって何が大切で、自分は何が好きか?を理解することとも言えるんです。
そもそも主体性って?
主体性について辞典で調べてみると、
自分の意志・判断によって、みずから責任をもって行動する態度や性質。 「 -をもって行動する」
出典:Weblio辞典
上記のように、自分で考え行動する。そして、その行動に責任を持つこと。とされています。
このときの『自分で考え行動する』ときの基準や判断材料となるのが『自分は何を大切に思っていて、何が好きか?』になってくるんです。
このことは学生時代に進路を決めたり、就職先や転職を考えるときにも軸となってくるものですし、実際に仕事をするときにも『主体性』は大きく影響してくるものです。
誰かに言われたり、決められてやったことよりも、自分で考えて決めたことのほうが頑張れますし、責任感も強くなりますね!
子ども時代は親に言われてイヤイヤ勉強した経験があるかと思いますが、あまり身にならなかったのではないでしょうか?
しかし、自分で志望校を決めて目標を設定できたら、親に言われなくても勉強は頑張りますし、集中力だって段違いになります!
子ども時代から主体性を伸ばすことで、将来の道も広がりますし、大人になったときも成功しやすくなるんです!
主体性があれば才能が伸びる!
私たち大人が仕事をしていると常に感じると思いますが、
上司に言われたことを、言われた通りにするほど退屈なものはないですよね。
思考停止で仕事をしている場合だと、何も考えすに淡々と仕事をするだけでいいので楽に感じるでしょうが、それではつまらなすぎます!
大人の私たちでさえ、言われたことをやるのは苦痛なんです!それが好奇心旺盛な子どもにとってはもっと退屈でつまらないものになります!
『勉強しなさい!』
『素振りをしなさい!』
『本を読みなさい!』
勉強やスポーツに限らず、言われて無理やりやらされたことは面白くないですし、伸びしろも少なくなってしまいますよね。
場合によっては子どもが持っている才能を潰すことにだってなりかねません!
それよりも、たとえば
『サッカーがしたい!』というように、子どもが自分の意思でやりたいことを伝えてきたら、その意思を尊重して、やらせてあげる方が、伸びますし、成長だってします!
子どもの、自分が好きなことややりたいことに対する集中力や頑張りは目を見張るものがあります!
才能がどんどん伸びてけば自信にもつながり、その自信が他のことにも活かされて総合的に子どもの才能を伸ばすことにも繋がります!
大人になってからという、長期的な視点から考えてみても、主体性を伸ばすことが子どもにとってプラスになると言えますね!
『うちの子には、やりたいこととか、好きなことがないみたい…』
と思っている人がいるとしたら、それは『子どもに選択肢を与えたり、経験をさせる』ことが少ないのかもしれません。
ただ待っていても、子どもはなかなか決めきれません。
アドバイスや、選択肢を与え、サポートすることは主体性を潰すと考えてしまいますが、それは違います!
放任と放置は違うんです!
最終的な判断は子どもに任せ、その決定の過程をサポートするのが、私たち親がしてあげられることです!
子どもに任せると親子関係も良くなる!
子どもに決めさせるということは、捉え方によっては『育児放棄』や『親の責任放棄』となるかもしれません。
しかし実際には、決定権を与えられるということはそれだけ『親に信用されている』と子どもは感じることになります。
『自分のことを信用して、決めさせてくれているんだ!』と感じ、将来的に親子関係はよくなりますね!
また、子ども自身が自分で決めるので『自分で決めたことに対する責任感』も強くなり、主体性が伸びることにもなります!
反対に、子どもに任せず親が全てを決めてしまうと、親の理想や夢を押し付けることにもなりますし、
- 親の言いなりになっている
- 誰かが決めてくれないと、自分では決められない
といった人間になってしまう可能性があります。
なぜ、子どもに主体性が無くなるのか?
主体性を伸ばすことが大切だとわかっていても、実際には逆のことをやっている場合があります。
小さいところで言えば、ファミレスなどでメニューを決めたり、どのジュースを飲むかを親が決めてしまったりですね。
私もよくやってしまいますが、
息子『ハンバーグとライス大盛りがいい!』
私『そんなに食べれないでしょ?中ライスにしな!』
息子『はーい…』
子どもがどれくらいの量を食べるかを把握しているので、中ライスにさせましたが、これは『失敗の経験』を奪う行為とも言えます。
大盛りを注文して、結果的に残すことになったとしても、この失敗から学べることは絶対にあるはずです!
このことは小さいことかもしれませんが、こういった小さいことの積み重ねで、私たち親は、子どもの主体性を奪っているんです!
自分の失敗を子どもに経験させたくない?
私たち大人は、人生経験は子どもよりもはるかに多いですよね!
これまでの人生で、多くのミスや失敗も経験しているので、子どもに同じ失敗を経験させたくない!と思うのが親心でしょうが、
失敗から学べることはたくさんあります!というよりも、失敗しないとわからないことは必ずあります!
子ども『〇〇やってみたい!』
親『〇〇は、なんちゃらかんちゃらだから辞めたほうがいいよ!』
子ども『でも、〇〇やってみたい!』
親『だ・か・ら!〇〇はダメだって言ってるでしょ!』
子ども『はーい…』
親は、経験していますし、持っている知識や情報量も子どもよりも多いので上記のように〇〇はダメ!と言えますが、
何も経験したことのない子どもにとっては、なんでダメなのかは理解できませんし、納得もできませんよね。
子どもに失敗をさせたくない気持ちもわかりますし、失敗するとわかっていることをあらせるのも抵抗がありますが、『子どもが大きく成長するチャンス』でもあります!
やらせてみて、経験させることで勉強にもなりますし、主体性を伸ばすことにも繋がります!
どんどん挑戦させて、どんどん経験させてあげましょう!
過保護は子どもの成長を奪う!
遠足の準備を親がやってあげることはあると思います。
親が準備したほうが、忘れ物はなくなりますし、準備時間の短縮にもなりますよね。
しかし、やってあげることで子どもの成長の機会を奪うことにもなっているんです!
遠足の準備をする工程も大切な成長の場です!
『遠足のしおり』を見れば持ち物も書いてありますが、その中でも自分で考えながら準備することもあります。
『親がやらせたいこと』と『子どもがやりたいこと』は違う!
『自分が子どものことは、こうだったから子どもも同じようにする。』
よくある考え方かもしれませんが、自分の子どもでも、自分と同じ人間ではありませんし、1人1人に個性があります!
私はこれまで水泳・剣道・ボクシングをやってきて、特にボクシングがめちゃくちゃ面白かったという経験があります。
子どもは3人とも男の子なので、みんなに格闘技をやらせて大きくなったらスパーリングをしたいと思っていましたが、実際に息子たちがやっているのはサッカーです。
球技が苦手の私にとっては未知のスポーツですね!
自分の願望とは違うスポーツになりましたが、子どもたちが自分からやりたい!と言ってきたのでやらせていますが、
- 毎日放課後に1時間の練習
- YouTubeでサッカーの勉強
を自分からやっていて、どんどん上手くなっています!
チームでもエースとして活躍しているので、やはり自分で決めて始めた好きなことは成長スピードが全然違うなぁと実感しています!
また、サッカーでの自信が勉強にも影響しているのか、テストの点数も良くなっていると感じます。
親の願望を押し付けて格闘技をやらせていたら、こうはいかなかったのかなぁと思いますね。
どうやって子どもの主体性を育てる?
ここからは具体的な『主体性の伸ばし方』を紹介していきます!
すぐに実践できることなので、これからの子育てに役立てて頂けたらと思います!
自由を与え、自分で決めさせる!
1番大切なのは、
【子どもに考えさせて、子どもに決めさせる】ことです!
とは言っても、子どもに決めさせるのは勇気がいりますし、リスクがありますよね。
ということで、最初から最後まで全部を子どもに決めさせるのではなく、
アドバイスや選択肢、具体例などを提供したり、方向性を示してあげましょう!
経験や情報量の少ない子どもが全てを決めてしまうと、偏った考えになったり、狭い選択肢の中で物事を決めることになってしまいます。
目標を子どもに設定させるのも効果的ですね!
みんなと違ってても間違いじゃない!
『みんなが言ってたから…』
『〇〇の意見の方が多かったから…』
というように、たとえみんなと違う考えを持っていたとしても、それが絶対に間違いということはありません!
同じように、
『みんなが持っているから、自分も欲しい!』
と言って、おねだりをしてくることもあると思います。
そんなときは、『自分がなんで欲しいのか?』というように、【子ども自身の考え】をハッキリ考えさせましょう!
Facebookのザッカーバーグも、親から『なぜやりたいのか?』という自分の意見を非常に重要視されたそうです!
大切なのは自分の考えや意見であり、それがみんなと違う少数派だとしても、その考えを尊重してあげましょう!
『迷惑をかけるな!』よりも『役に立て!』
日本人の良い所ですが、『人に迷惑をかけない』と小さいことから言われて育ってきましたし、大人になっても根底にあるかと思います。
日本の良い所だと思いますが、それよりも『人の役に立つ』ことを考えるほうが大切です!
人に迷惑をかけるな!を意識すると、どうしても委縮してしまい遠慮しがちな消極的な性格になってしまいます。
自分の意見をハッキリと言えなくなったり、思い切った行動を起こすことができなくなってしまいます。
それよりも、『人の役に立つ』ことは、自分で考えて行動することに繋がりますし、考える理由もポジティブなものになりますね!
また、仕事やビジネスの基本は『人に感謝されること』です!
誰かに感謝されたり、誰かの役に立つことの対価としてお金をもらうのがビジネスの基本です。
学校を卒業すると、働くことになりますね。そのときに『人の役に立つ』ことを中心に考えることができれば、大人としても活躍し成功できるようになりますね!
成功体験を大切にする!
子どもにとっては『やった!できた!』ということも、親にしてみれば『できて当たり前』と思ってしまいがちですが、私たち親にとっては簡単なことでも、子どもにとっては未知のことで難しいこともあります。
『やった!できた!』は自信を付けさせるチャンスですし、褒めるチャンスでもあります!
自分が決めたことや考えたことで成功して、自信がつけば次の挑戦にもつあがりますし、他の分野への自信にもなります!
父親にとって『褒める』行為はなんだか恥ずかしく、難しく感じることもあるかもしれませんが、子どもの成長チャンスだと考えて、積極的に褒めて伸ばしてあげましょう!
まとめ
主体性を育てることで、『自分の好きなこと・大切なこと』がわかるようになります。
現時点では、ホリエモンさんなど一部の人しか言っていませんが、『好きなことだけで生きていく。』のように、『好きが仕事になる』時代になっていくと予想されます!
子どもたちが大人になったときに、どんな仕事があるのかは全く予想できませんが、【自分で考え、行動できる主体性】のある人間が重宝されるのは間違いありません!
主体性を伸ばすためには、放任と過保護の『絶妙なバランス感覚』が必要になり、難しく感じることもあるかと思います。
そんなときは、もう一度この記事を読んでみて『できること』から実践してみてください!
コメントを書く