所得税とは?仕組みを『簡単に』ファイナンシャルプランナーが解説!

所得税とは?仕組みを『簡単に』ファイナンシャルプランナーが解説!

普段、会社からもらっている給与明細ですが、所得税という項目がありますよね。

所得が一定以上ある人は、所得税という税金を国に納めています。

では、どのように計算されて、所得税が決まっているのでしょうか?

また節税することはできるのでしょうか?

そもそも所得税ってなに?

所得税とは、所得に対して課せられる税金のことで、会社員や公務員の人は毎月、天引きされて国に納めているものです。

課税の対象となるのは、1月から12月までの所得であり、自営業の人は確定申告で所得税を納め、会社員や公務員の人は毎月、概算を支払い年末調整で確定させています。

普段は給与から天引きされていますし、年末調整も会社の経理の人などが行ってくれるのであまり意識したことはないかもしれませんが、このようにして納税しているんです。

どれくらい払うの?

さて、気になるのが所得税はどれくらい払わなければいけないかってとこですよね。

所得税は累進課税という方式で計算されています。簡単に言うと、所得が多い人からはたくさん所得税を取って、所得が低い人にはそんなに取らないというものです。

所得金額 税率 控除額
195万円以下 5% 0円
195万~330万円 10% 97,500円
330万~695万円 20% 427,500円
695万~900万円 23% 636,000円
900万~1800万円 33% 1,536,000円
1800万~4000万円 40% 2,796,000円
4000万円超 45% 4,796,000円

上の表は、所得税の税率の早見表になっています。

所得が4000万円をこえると約半分は所得税として納めなけらばなりません。

この早見表で注意しなければならないのが、所得金額です。

この『所得金額』は単純に収入というわけではありません

所得金額ってどうやって、調べるの?

所得といってまず最初に思い浮かぶものは給与所得ですね。

でもそれはほんの一部で、所得は10種類もあるんです。

  1. 利子所得
  2. 配当所得
  3. 不動産所得
  4. 事業所得
  5. 給与所得
  6. 譲渡所得
  7. 一時所得
  8. 雑所得
  9. 退職所得
  10. 山林所得

実は給与所得以外に、こんなに所得ってあるんです。

ここでは、給与所得に絞って話を進めていきます。

給与所得=収入金額ー給与控除

上記の式で求めることができます。

また、給与控除は、収入によって違っていて、

 

給与収入金額 控除額
65万円以下 65万円を限度として控除
180万円以下 給与収入×40%
360万円以下 給与収入×30%+18万円
660万円以下 収入金額×20%+54万円
1000万円以下 収入金額×10%+120万円
1000万円超 220万円

上記のようになっています。

65万円以下の収入であれば、給与所得0円として所得税の計算をすることができます。

例えば年収が500万円の場合の所得金額は、

500万円ー(500万円×20%+54万円)=346万円になり、そこから基礎控除38万円を差し引くと、308万円になります。

この308万円に所得税の税率をかけます。

所得金額に対する税率は10%になるので、30万8000円になります。さらにここから税率10%の控除額である9万7500円を差し引くと21万500円となります。これは支払うべき年間の所得税になります。

年末調整で保険の金額とか書いてるけどあれって一体?

会社員や公務員の方なら、年末調整時に1年間に支払った保険などの金額を記入したことがあるとおもいます。

実はあれも所得控除のためのものなんです。

先ほどの計算では、

  1. 給与収入から、給与控除を差し引いて給与所得を求め
  2. そこからさらに基礎控除である38万円を差し引く
  3. さらに税率をかけて計算して
  4. 控除金額を差し引いて所得税を算出

という流れで計算していきました。2の『基礎控除である38万円を差し引く』とありますが、この部分では、他の控除項目も差し引くことができます。

その差し引ける項目のなかに保険料控除というものがあるんです。

保険料控除は具体的にいうと

  1. 社会保険料控除(健康保険や厚生年金)
  2. 生命保険控除
  3. 地震保険控除
  4. 配偶者控除(38万円)
  5. 扶養控除(1人38万円)

などがあります。

年末調整で、お金が戻ってくることがあるけど何で?

会社員や公務員の人は所得税を毎月払っています。

この毎月払っている所得税は、概算で計算しているんです。

概算で支払っている所得税と、年末調整で保険料控除等をして計算した所得税との差額があれば支払ったお金が戻ってくるという仕組みになっているんです。

例えば10月に結婚をして、配偶者控除を受けることが可能な場合は、所得税が安くなるので、支払った所得税が戻ってくるってことですね。

配偶者控除を受けられる条件は

に記載してあるので参考にしてみて下さい。

まとめ

今回は、所得が給与所得だけの場合について、解説していきました。

所得税の計算をするときはまず、

  1. 給与所得を求める。
  2. 各種控除をする。
  3. 税率をかけて、そこから控除する。

という3段階になっています。

所得は10種類あり、それぞれで計算の仕方も変わってきますし、控除できる項目も保険料控除や配偶者控除などたくさんあります。

大事なのは、

控除できるものはきちんと控除することです。

身近なことからできる節税であり、節税できた金額を貯金に回したり、運用に回すこともできます。

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