簿記2級は全員取るべき資格?難易度やメリットを紹介!

簿記2級は全員取るべき資格?難易度やメリットを紹介!

簿記を取得すると、企業のお金の流れがわかるようになります。

利益や売上などの財務状況が読めるるスキルは、社会人として最低限身に付けておきたいものですね!

特に経理部などで働いている人や、希望している人にとっては必須の資格と言えます!

そんな簿記資格ですが、

  • 就職で有利になるの?
  • 難易度はどれくらい?
  • 簿記はどんな人にオススメの資格?
  • 資格の活かし方は?

というように、気になる点も多いと思います!

ってことで、

簿記資格について徹底的に紹介していきます!

簿記ってどんな資格?

簿記には3級~1級までの資格があり、

  • 3級は商業高校の生徒が取るような資格
  • 2級は優秀な商業高校の生徒が取る
  • 1級は公認会計士や税理士などの超難関資格のために取る

って感じで言われています。

とはいっても、社会人になってから2級を取得する人も多いですし、実際に試験会場に行ったときも学生だけでなく社会人も多かったのが印象です。

会社の財務状況がわかるようになる!

損益計算書や貸借対照表など、簿記の勉強をまだ、したことのない人にとっては『???』に感じると思います。

例えば『損益計算書』は売上から

  • 売上原価
  • 販売費および一般管理費
  • 営業外収益
  • 営業外費用

これらを足したり引いたりして、企業の利益である『経常利益』を計算していきます。

会社ではどんなお金がかかっているのかや、どこにムダがあるのかもわかるようになります。

これって、経理部の人だけでなく、会社で働くすべての人が理解しておくべきことですよね!

自営業の人も簿記はめちゃくちゃ役立つ!

税金の計算や、商品の原価計算も正確にできるようになるため自営業の人にとっても簿記は必須のスキルと言えます。

また、会社員と違い自営業の人は確定申告をしなくてはいけません。

確定申告時には青色申告と白色申告をすることになりますが、節税を考えると青色申告が65万円の控除、白色申告が10万円の控除となっているので、青色申告の方が圧倒的に有利になります。

この青色申告をするためには複式簿記で帳簿を作成しなければいけないため、簿記の知識が必要になってくるんです!

税理士にお願いするという方法もありますが、自分でやると費用はかかりませんよね!小規模の自営業をするなら自分でやったほうがお得ですね!

資産運用をする人にとっても簿記は重要!

株式投資をするときは、絶対に企業の財務状況を確認します!

*個人的に、財務状況を確認しないで投資するなんて考えられません!

例えば↑は、トヨタ自動車の財務状況の情報です。

証券会社のホームページから確認することもできますし、『会社四季報』をいう本でも確認することができあます!

上記をきちんと読むことができるようになれば、株式投資をするときの大きな判断材料になります!

ワンポイントアドバイス
今は『???』かもしれませんが、簿記の勉強をしていくと自然と理解できるようになります!

就職先がブラックかホワイトかもわかる!

企業の財務状況は通知表と同じです!

どれくらいの成績かは、一目瞭然なんです!

しかも、『賞与引当金』という科目は、社員にボーナスを支給するために会社が積み立てているお金なんですが、この科目がない=ボーナスなし!ということもわかります!

また、赤字が続いていたり、資金繰りが厳しい=残業代が出ない可能性大!将来性も不安…ってこともわかるようになります。

簿記は就職で有利になる?

求人情報を見てみると『簿記2級』という条件がたくさんあります!

特に事務や経理、総務の募集が多いですね。

企業にとって簿記ができる人は必須なので、求人も一定以上あるんですね!

簿記3級じゃ意味がない?

簿記には1級~3級までがありますが、就職で役立ってくるのは2級からになります。

『3級以上』という条件で募集していることもありますが、ほとんどの場合で2級が求められています。

ワンポイントアドバイス
簿記1級まで求めている求人は少ないです。2級が1番コスパが良いってことになります。

難易度的にも3級は簡単な部類になりますし、取得している人の数もかなり多いんです。

ってことで、簿記を取るなら2級以上にすることで、就職でも有利になってきます!

簿記2級だけで就職先を探すのは厳しい?

簿記2級の求人はたくさんありますが、給料は20万円以下に設定されていることが多いんです。

正社員だけでなく、パートやアルバイトとして簿記2級取得者を募集しているケースも多いですね。

ということで、簿記2級だけで就職することはできますが、収入には限界があることになります。

『家族で生活していくだけのお金を稼ぐため』というように考えると、簿記2級だけで生きていくのは厳しいと言えます。

反対に、

  • 子どもが学校に行っている時間帯にパートとして働く
  • 子育てが落ち着いたら少し働いたい

って場合は、簿記2級があれば就職でも有利になりますし、仕事に困ることも少なくなりますね。

簿記2級は付加価値として考える

簿記単体では収入に限界がありますが、【〇〇資格+簿記】というようにダブルライセンスを目指すことで収入を増やすことができます!

例えば、【建設経理士+簿記2級】というダブルライセンスで不動産業界の簿記に特化することができます!

特化することで大きなアピールポイントになりますし、採用担当者からも『計画的に勉強している』と思われるので、評価も高くなりますね!

簿記2級と相性の良い資格は、

  1. 社会保険労務士
  2. 税理士
  3. 中小企業診断士
  4. 宅建
  5. FP

などがあります。

難易度がかなり高い資格もあり、取得するのが大変ですがどれも価値の高い資格になります!

また、経理としてスキルを伸ばしていきたい!と考えるなら簿記1級を目指すことでスペシャリストとして認識されますね!

MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)があると、簿記の実務もしっかりできる!と評価されるようになります。

このように〇〇資格を主軸に考えつつ、簿記資格でさらに価値を高めていくのがオススメです!

簿記試験の難易度や試験内容は?

簿記の試験を簡単にまとめると、

簿記3級 簿記2級
受験資格 誰でも受験できる(同日受験も可能)
試験日 年3回(2・6・11月)
受験料 2,850円 4,720円
合格率 30~50%前後 15~30%前後

他の資格に比べて受験料が安いのも簿記資格の魅力ですね!

試験も年に3回実施しているので、合格できるチャンスも多く取りやすい資格と言えます。

とはいっても、2級の合格率は15%~30%となっていてかなり低いと言えます。

試験によって合格率にかなりの差がありますが、2019年度の試験の合格率は12.7%~25.4%という結果でした。

いきなり簿記2級を受けるのは難しい

簿記2級に受験資格はないため、3級を持っていなくても受験することができます。

とはいっても、初めて簿記の勉強をする人がいきなり2級の勉強を始めるのはかなり難しいと言えます。

私が簿記の勉強をしたとき、とりあえず過去問を確認してみたのですが、

『なにが問題で、何を聞いているのかもわからない』って状況でした。

初学者がいきなり2級から勉強を始めたとしても、3級の知識がないと勉強にすらなりません!

ワンポイントアドバイス
簿記3級もガッツリ勉強しないと意味不明です!

簿記の勉強方法!とにかく問題を解きまくる!

私は数年前に初めて簿記を受験しました!

簿記については全くの初学者だったのですが、独学で2級から受けたのですが…撃沈しました。

そのときに感じたのは『勉強方法』が話にならないレベルでダメだったんです。

テキストだけで勉強しても絶対に受からない!

私が簿記2級の勉強を始めたときに使ったテキストは、

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『スッキリわかる~』シリーズです。

初学者でもわかりやすく、実際私も勉強していてスラスラと進めていくことができました!

試験当日に隣の席になった人も同じ本で勉強していました。

ですが…

このテキストだけでは100%合格できないと断言できます!

同じテキストを使って勉強していた私と隣の人は、試験が始まって数分で完全に沈黙することになりました。

テキストに出てくる問題と試験問題のレベルが全然違うんです!

テキストが5レベルだとすると、試験は100レベルくらいです。ホントにそれくらいの差があります。

*ちなみに隣の席の人は試験開始10分ほどで帰っていきました。

 問題集と過去問を徹底的にやるのがポイント!

テキストだけの勉強だと簿記2級の5%くらいの勉強しかできません!

過去問や予想問題集などを徹底的に解きまくり勉強していく必要があるんです!

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もちろん、基本のテキストは必要です。

3級取得者であっても、2級には工業簿記という新しい科目が増えるからですね。

ワンポイントアドバイス
独学で勉強する場合は、問題集にお金をつぎ込みましょう!基本テキストだけだったり、1冊の問題集だけでは合格できません!

勉強時間の目安は300~350時間!

簿記の勉強時間の目安は、

  • 3級:100~150時間
  • 2級:200時間

となります。

初学者は350時間ほど必要になりますし、3級取得者でも、取得してから時間が立っていた場合は初学者と同じくらいの勉強量が必要になってきます。

ワンポイントアドバイス
毎日2時間ほど勉強すれば5か月~6カ月くらいの勉強期間になります。

勉強内容としては、【テキスト2割:問題集8割】くらい極端にしても良いくらいです。

効率化して、勉強時間を減らす方法

独学ではなく、通信講座を利用するのが効率化のためには最も有効です。

オススメなのは、フォーサイトの通信講座で、メリットやデメリットをまとめると

  • 合格率は2.33
  • 2~3カ月で合格が狙える
  • 動画講義やeラーニングで、スキマ時間に勉強できる
  • 独学よりもお金がかかる

特に『費用面』が気になると思います。

独学の場合、

  • 基本テキスト2冊(商業簿記:工業簿記)約4,000
  • 3級テキスト1冊(約2,000円)
  • 問題集、過去問(約10,000円)

15,000円前後の費用になりますが、通信講座を利用すると3万円以上かかってしまいます。

お金がかかってしまうのは大きなデメリットですが、動画講義や講師に質問できるなどのメリットもあるので自分の勉強スタイルや勉強時間を考えて決めるようにしましょう!

 

 

まとめ

企業の財務状況をしっかりと理解することは会社員として大切なスキルです!

経理部署だけでなく、営業や商談などのビジネスシーンでも簿記の知識は役立つことになりますね!

求人情報も、『簿記2級』を条件にしている会社が多く、取得すれば就職でも有利になります!

また、社労士や宅建などと組み合わせたダブルライセンスで収入アップやキャリアアップにもつながっていきます!

女性にしてみても、簿記2級は就職で有利になりやすく事務として働こうと思ったら必須とも言える資格です!

合格率が低く難しい試験ですが、計画的に勉強していき合格を目指していきましょう!

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